2016年、バター不足は解消されるのか!?

 2014年、2015年とつづけてバター不足が大きな社会問題となっています。バターといえば料理やお菓子作りに欠かせないものですが、今年はどのようになっていくのでしょうか。バター不足の原因といえば、酪農家の不足や高齢化がすぐに思いつきますが、実はそれだけが原因ではなく政府の補助金制度や指定団体制度(北海道でしかバターをつくりにくくなってしまっている制度)などが原因となっていると言われています。酪農家は北海道だけでなく全国にいます。また、ゆがんだ補助金制度によってバター以外の乳製品(牛乳やチーズ)の生産に偏っていることも大きな問題といえます。

 さて、政府の規制改革会議が今週中に安倍総理に答申する、バターの原料となる生乳の流通改革について、具体的な改革案を明記しない方向で調整していることが16日わかりました。答申に「指定団体制度の廃止」や「補助金のあり方の検討」を盛り込まない理由としては、既得権をもっている団体の反発や、その団体と癒着のある(?)自民党の反発が強いからだそうです。問題を先送りせずにもっと国民の側を向いて、生活がより良くなるように議論していただきたいところです。

 このままでは今年もバター不足によって、スーパーのバターコーナーで「ただいま品切れ中」の表示をたくさん見ることになってしまいそうです。お菓子をよく作られる方は実感があると思いますが、バターが品切れだと本当に不便です。